「辞めない病院」をつくる人事考課制度
病院として共有している価値観について教えてください。
ピエタ会石狩病院では、人事考課制度を20年近く続けています。職員一人ひとりに目標を持ってもらい、正しく評価し、フィードバックし、待遇にもきちんと反映させる。そうした取り組みをずっと大切にしています。「人が辞めない病院をつくる」というテーマで、書籍も出したくらいなんですよ。
ここまで真剣に評価制度を運用している病院は初めてで、入職当時は驚きましたね。人事考課って、導入しても形骸化しがちなんですよね。でも石狩病院では、毎年必ず改善されていて、現場とちゃんと向き合いながら、運用がされている。
「この病院では、本当に制度がいきているんだな」と感じたのを覚えています。
実は書籍の中で、新人看護師の教育に関する章は、松木部長に執筆してもらったんです。前から、教育にすごく熱意のある方だと聞いていたし、まさに制度の“育成”という側面を現場目線で表現してくれると思ってお願いしました。
ありがとうございます。新卒看護師を受け入れるには、受け入れ側の体制づくりが欠かせません。ですので、指導者を含めて「育てる人を育てる」ことから始めて、教育体制を整えていきました。
その取り組みが少しずつ実を結んで、今では年間5〜6名の新卒者が入職してくれるようになっています。
そうした流れもあり、もともとは看護部門だけで行っていた教育委員会を、病院全体の委員会に改組しました。
看護師だけでなく、事務職や技師など他職種にとっても必要な初期教育を共通化して、病院全体で新人を育てられるようにしたんです。
部署の垣根が低く、教育に対しても横断的に連携できる。それがこの病院の大きな魅力のひとつですね。